7/1(水)に、セミナー『テレビの価値はこう上げる!~3調査会社の㊙作戦~』を開催させていただきました。
お陰様をもちまして、約60名の方にご参加いただくことができました。
参加者の皆様、またパネリストの方々及び会場設営等ご協力をいただきました皆様、ありがとうございました。

なお、8/5(水)には、セミナー『スマホにむかう若年層~テレビに次の一手はあるか?~』を開催いたします。
現在参加受付を承っておりますので、ご希望の方は是非ご参加いただけますと幸いです。

8/5(水)開催セミナーの詳細はこちらをご参照ください。

 

(参考)7/1(水)に開催したセミナーの詳細情報は以下の通りです。

 

7/1(水)開催
次世代メディア研究所2015年セミナー
テレビの価値はこう上げる!~3調査会社の㊙作戦~

<開催日時>  2015年7月1日(水)午後3時~6時
 <会  場> インテージ秋葉原ビル・セミナールーム
(JR・地下鉄日比谷線秋葉原駅から徒歩3分・ 地下鉄銀座線末広町駅から4分)
 <パネリスト> データニュース株式会社 研究員 大石庸平
株式会社エム・データ 取締役 薄井 司
株式会社インテージ データサイエンス部 チーフ データサイエンティスト 篠原正裕
 <モデレーター> 次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司

<受講料>
法人会員契約をされた企業は、契約人数まで無料。
※本セミナーを含め、セミナーが年10回開催されます。
※法人会員契約の詳細については、こちらをご覧ください。

それ以外の方(一般参加の方)は、1名につき2万円。(税別)
<開催趣旨>

地上波テレビの視聴率合計は、この15年で15%ほど下がった。キー5局を個別に見ると、日テレこそ安定しているものの、2004年度と2014年度のゴールデンタイムを比較すると、テレ朝が1㌽、テレ東1.2㌽、TBS3.4㌽、フジに至っては3.9㌽も落としている。広告収入にも課題を抱えている。やはり2004年度と2014年度を比較すると、テレ朝のみほぼ同額だが、テレ東で70億円ほど、日テレ300億円ほど、TBS500億円ほど、フジに至っては660億円ほど減らしている。

テレビ局が最も重視するのは視聴率であり、それに基づく広告収入が柱となっている。その両者が共に痛んでいる中、調査会社3社はそれらの改善に向けた新たな手法を開発している。そこで今回のセミナーでは、各社がどんな方法を開発し、どの程度可能性があるのかを、各社のプレゼンと会場からの質疑応答で考えてみたい。
<セミナーの概要>

【Ⅰ.調査3会社のプレゼン】(約2時間)

データニュース社  大石庸平 研究員
今、なぜ定性調査か?~「テレビウォッチャー」の可能性と成功事例~

地上波・BSのテレビ視聴データを毎日6000人のアンケートモニターから収集している「テレビウォッチャー」。接触数(番組を観た人数)・どの程度見たのか(全部・1/2以上・1/2~1/3・1/3未満など)・録画数・視聴満足度(満足度を5段階評価)・番組への感想(自由記述)を毎日、全テレビ番組から取得している。

中でも「満足度」と「感想」は、現在日本にある番組調査の中では「テレビウォッチャー」にしかない。視聴数・視聴の度合いだけではなく、番組の「視聴質」を知ることが可能となっている。

視聴満足度のデータは、同一ジャンルの過去データとの比較や、その推移を分析することで、多くの番組改善に活用できる。例えば視聴率予想を行なったり、視聴度合い・満足度・感想等から番組の熱心度や視聴スタイルを読み解けるのである。

また、地上波・無料BS放送以外にも有料放送局では、加入継続意向に寄与する番組、もしくは退会させてしまう放送の要因は何かという分析になる。さらに加入者層が自局以外には、地上波でどんな番組をよく見ているのかを知ることで、新規加入増のヒントも提供できる。

視聴データの他に、未既婚・職業・年収等の情報も取得しているため、番組スポンサーへの営業の支援にも使えるようになっている。

エム・データ 薄井 司 取締役
放送と通信を結ぶ『テレビメタデータ』が開拓する新たな可能性と、
ビッグデータ解析によるクロスチャネルマーケティング

1.エム・データ社が生成するTVメタデータの活用実績や効果を各業界やサービス毎に紹介
(1)TVメタデータ概要:①TVメタデータとは? ②生成フロー ③データ種別と特徴
(2)活用事例、実績:①テレビの露出調査 ②テレビの露出効果分析(ネットデータ等との相関分析) ③デバイス連携(スマートTV等) ④ショッピングサイトの販売促進 ⑤小売店でのオムニチャネル施策 ⑥グルメサイト、トラベルサイトの予約促進 ⑦地図情報、ナビゲーションサービスの利便性向上

2.各テレビ局様との連携事例やマルチスクリーンによる施策、これから加速することが予測される動画配信サービスとの連携構想等も中心に案内。
(1)事例紹介:①wiz tv ②ぶぶたす ③ハミテレ ④Hybrid Cast 等
(2)構想:※当日のご説明

3.デバイスメーカーとのスマートTVモデルやエコシステム、放送実績や視聴履歴等のライフログとソーシャルメディアやPOSデータ等、各種データをDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)に統合し、ビッグデータ解析によるマーケティング分析やネット連動施策、クロスチャネル マーケティングによる広告主への付加価値提供構想等も紹介。
(1)構想:①クロスメディア分析スキーム(TVメタデータ×ネットデータ×消費活動データ)  ②DMPでのデータ統合とエクスチェンジスキーム ③TV視聴のオーディエンスデータ解析
(2)事例紹介:①スマートTV(デバイス)連携 ②広告主企業、流通・小売企業のTVメタデータ活用とデータ解析 ③テレビ局との研究事例(視聴率予測、ネクストブレーカー、番宣の最適化、視聴インサイト、キャッチアップのレコメンド等)
※上記アジェンダと当日の紹介内容、順番は、変更あるいは時間の関係で割愛する場合もございます。

インテージ 篠原正裕 チーフ データサイエンティスト
マルチデバイス時代のテレビ視聴~放送局が成功する“i-SSP活用法”~

インテージでは、TV・ PC・スマートフォンのメディア接触と、商品の実購買のログを同一パネルで継続的に捉え、加えてアンケートによって生活者の態度変容の関係を明らかにできる「インテージ シングルソースパネル(i-SSP)」を運用している。
同パネルを駆使すると、例えばリアルタイムとタイムシフトの関係、ネットでの情報消費とテレビ視聴の関係に対する分析が可能になり、また、放送局のWeb展開の諸課題に対し、解を見出す契機となる示唆を得られる。
今回は、テレビ局が直面する諸課題に対して、新しいアプローチを用いて1つの解決策を提案する。

【ソリューションの具体例】
1)同一視聴者による番宣への接触、初回放送視聴、録画再生やネット見逃し視聴、翌週放送への回帰などの関係を分析し、ベストなウィンドウ・コントロール法などを提供。

2)番組視聴層の属性に加え、意識・価値観や、実購買ログなどから多面的に評価。番組の広告枠価値を明らかにし、放送上のCM営業とネット上での番宣動画用CM営業に新たな武器を提供。発表では具体的に商品購入者と非購入者を分析し、各メディアで何をすべきかの考察をご紹介。

3)番組視聴の量的データに加え、意識・価値観等の質的データにより、精緻なプロファイリングを実施。視聴者毎の番組選択特性等から、視聴率向上のための番組改善や新番組開発等に対して従来にないヒントを提供。 

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【 Ⅱ.Q&A/議論】(約1時間)

 

<講師プロフィール>

データニュー株式会社 大石庸平 研究員
東京工芸大学芸術学部映像学科ドラマ研究室卒業。テレビの情報収集が趣味で、データニュースの『テレビウォッチャー』サービスもその情報収集の中で発見し、入社。今に至る。主に、テレビドラマが好きで、視聴することはもちろん、ドラマ本編は視聴していなくても、各クールで放送されるドラマの脚本・演出・音楽等のスタッフ、視聴率データは把握している。現在J:comで放送中の「J:テレスタイル」にレギュラー出演中(毎週水曜日の生放送)、テレビウォッチャーデータを活用した番組PRをしている。またデータを用いた番組紹介記事や、レポート作成など、テレビ活性化の為、日々勤しんでいる。

株式会社エム・データ 薄井 司 取締役
株式会社第一興商マネージャー、株式会社VLe社長室長を経て、2009年に株式会社エム・データに入社。テレビの放送実績をテキスト化した「TVメタデータ」を基点とした各種サービスの企画・開発やエム・データの戦略企画業務に従事。また、企業との戦略提携やアライアンス施策展開の他、テレビ局とのサービス開発や各局別のデータカスタマイズ、デバイスメーカーとのスマートTV事業、ビッグデータ解析やテレビ基点の各種予測、テレビ連動のデジタルマーケティング施策等、テレビ情報を活用したクロスチャネルマーケティングやマーケティングミックスモデルの構築・展開を手掛ける。

株式会社インテージ データサイエンス部 データ解析グループ マネージャー 篠原正裕 チーフ データサイエンティスト
1980年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻卒業。研究テーマは心理統計学、マーケティングサイエンス。2005年、株式会社インテージに入社。消費財メーカーの顧客担当を経て、消費者パネル調査の研究・開発・データ解析に従事してきた。現在は、MCA事業本部データサイエンス部チーフデータサイエンティストとして、購買履歴とテレビとWeb(PC、Mobile)のメディア接触履歴を同一のパネルから収集するシングルソースデータ「i-SSP」のデータ解析を担当している。愛する妻子と三人暮らし。趣味は楽器演奏。

次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司
1982年にNHK入局。制作現場では主にドキュメンタリー番組の制作を担当。97年に放送文化研究所に異動。98年日米ジャーナリスト交換プログラムで、アメリカの放送デジタル化の動向を視察。2003年放送総局解説委員室解説委員兼任(専門分野はIT・デジタル)。09年編成局編成センターへ異動。大河などドラマのダイジェスト「5分でわかる~」を業界に先駆けて実施、他に各種番組のミニ動画をネット配信し、NHKのリーチ拡大を図る。12年にNHKスペシャル事務局へ移動し、放送前にミニ動画を配信して視聴率を上げる取組等を手掛けた。2014年独立、次世代メディア研究所代表・メディアアナリストとして活動。

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