11/8(火)に、セミナー『“今そこにある危機”への対応』を開催致しました。
お陰様をもちまして、約60名の方にご参加いただくことができました。
参加者の皆様、またパネリストの方々及び会場設営等ご協力をいただきました皆様、ありがとうございました。

なお、12/14(水)には、セミナー『キー局の編成戦略2016』を開催致します。
ご希望の方は是非ご参加いただけますと幸いです。

12/14(水)開催セミナーの詳細はこちらをご参照ください。

 

(参考)11/8(火)に開催したセミナーの詳細情報は以下の通りです。

11/8(火)開催
次世代メディア研究所2016年セミナー 

“今そこにある危機”への対応

<開催日時>  2016年11月8日(火)午後4時~7時(通常回と時間が異なりますのでご注意ください)
 <会  場> インテージ秋葉原ビル・セミナールーム
(JR・地下鉄日比谷線秋葉原駅から徒歩3分・ 地下鉄銀座線末広町駅から4分)
 <パネリスト>
(予定)
ビデオリサーチ社 テレビ事業部テレビ調査部長 橋本 和彦 氏

電通/電通総研 メディアイノベーションラボ統括責任者/メディアイノベーション研究部長 奥 律哉 氏

インテージ社 MCA事業本部 クロスメディア情報開発部長 田中 宏昌 氏

日本テレビ 日テレラボ シニアクリエイター 土屋 敏男 氏

 <モデレーター> 次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司


<開催趣旨>

リアルタイム視聴の減少が続き、テレビ局に危機が迫っている。
大きな原因は、録画再生などタイムシフト視聴が増えていることと、スマホなどネット上でのコミュニケーションに没頭する人が増え、コンテンツ消費が盛んになっていること。これらに対応すべく、新たな調査が始まり、テレビ局に新たなセクションが設置されている。

10月から始まったビデオリサーチ社の「録画再生視聴率調査」
電通総研が去年から始めている「スマホの利用実態調査」
ここ数年でインテージ社が充実させてきた「シングルソースパネル調査」
そして今年夏に日本テレビに設けられた「メディア・ラボ」だ。

こうした新たな動きで、何が認識され、危機への対応としてどんな施策が可能なのか。
各社の担当者のプレゼンと議論から、次のテレビの活路を展望する。

<セミナーの概要>

【Ⅰ.各講師によるプレゼン】(100分)

ビデオリサーチ社 テレビ事業部 テレビ調査部長 橋本 和彦 氏

「録画再生視聴率スタート」
2016年10月3日から、関東地区の視聴率調査の設計を変更しました。900世帯に拡大し、その中でタイムシフト視聴の測定を実施します。

ビデオリサーチは、生活者(視聴者)の多様化、デジタル化(各種テレビ視聴デバイスの普及)による視聴形態の変化といった現象から生じている〝テレビ視聴の分散化〟に対応し、視聴者の実態を詳細に捉え、市場を反映させたメディアデータとして共通にご利用いただくために、そして、テレビメディアの価値を正しく示すために、今後の視聴率のあり方の検討を進めていきます。
その過程で、冒頭に示しました関東地区視聴率調査の設計変更を実施していきます。スタートした新視聴率調査の中から見えてくるテレビメディアの価値や、これからの課題を、視聴率調査担当者の目線で、新たな実際のデータもご紹介しながらお伝えしていきたいと思います。また、関東地区以外についても、現在の実行計画案をご紹介させていただきます。

電通/電通総研 メディアイノベーションラボ統括責任者/メディアイノベーション研究部長 奥 律哉 氏

「テレビ再考」
いわゆる“若者のテレビ離れ”には、要素として「テレビ受像機離れ」と「テレビ視聴時間の減少」がある。地デジ化を2011年に済ませ、完全リプレースを終えたかに見えるテレビ視聴環境。結果として一世帯あたりテレビ台数が減少した。一方、スマホやタブレットが急速な勢いで普及した。
若者はどのデバイスで何を見ているのか?スマホは万能なデバイスなのか?“お茶の間”と言われたリビングルームでのテレビ視聴の復権はあるのか?
テレビ周辺の現状を再確認するとともに、テレビの潜在価値を高めるための議論を皆様とディスカッションできればと思います。

インテージ社 MCA事業本部(Media,Communications & Analytics)クロスメディア情報開発部長 田中 宏昌 氏

「ターゲティングの時代」
インテージ・シングルソースパネル〈略称:i-SSP(アイエスエスピー)〉はインテージが保有する消費者パネルからTVとWEBの接触ログを収集している調査パネルである。このパネルデータを活用することにより、「どんな人が、なにを購入し、テレビやWEBはなにに、どのくらい接触したか」を生々しく描き出すことが可能となる。

本セミナーでは、「テレビ離れ」とも叫ばれている中、「日本国民は本当にテレビから離れていってしまっているのか?離れたとしたらどこにいってしまったのか?スマホの動画視聴が盛り上がっているがなにを観ているのか?」といったテーマについて、i-SSPのログデータから紐解いてみたいと思います。また、「ターゲティング」という切り口が普及することでテレビや番組コンテンツの価値評価も新しく生まれ変わるのでは、といった可能性にもチャレンジしてみたいと思います。

日本テレビ 編成局メディア・ラボ シニアクリエイター 土屋 敏男 氏

「テレビ離れを制作者の視点から考える」
『昔のテレビは面白かった』と言われることがある。コンプライアンスが厳しくなったから?など、制約が多くなったからテレビは面白くなくなったのか? あまり切り込むことのなかったその視点からテレビの今と未来を語ります。併せて今年から設置した日テレのメディア・ラボの機能についても説明します。 

- 休憩 -(10分)

【Ⅱ.Q&A / 議論】(70分)

議論は以下の方向を予定!

*録画再生視聴率で、テレビのビジネスはどう変わるのか?
*「ターゲティング」はどう有効になるのか?
*スマデバの台頭に、テレビ局はどう対応すべきなのか?
*テレビ局の番組制作や営業の仕方はどう変わりうるのか?
*2020年代、テレビの見方はどう変わっているのか?

<講師プロフィール>

ビデオリサーチ社 テレビ事業部 テレビ調査部長 橋本 和彦 氏
1992年4月 株式会社ビデオリサーチ入社。調査実務、分析、各メディアに関する自主調査の企画実施を担当。2007年から、放送のデジタル化、生活者のデジタル化におけるテレビメディアデータの整備・開発に従事し、タイムシフト視聴測定の開発を担当。2013年4月から現職となり、全国のテレビ視聴率調査の実務を統括。昨年12月、ビデオリサーチのプライベートイベント「VRフォーラム」にて、「これからの視聴率」を発表。現在は、「これからの視聴率」の計画実行を担当。

電通/電通総研 メディアイノベーションラボ統括責任者/メディアイノベーション研究部長 奥 律哉 氏
1959 年生まれ。1982 年大阪大学経済学部卒業 同年電通入社。 テレビスポット局担、業推を経てプランニングシステム開発・メディアプランナー育成 などに従事。 2000 年メディア・マーケティング局マーケティング部長。 2002 年メディア・コンテンツ計画局開発部長。 2007 年メディア・マーケティング局メディアイノベーション研究部長。 その後コミュニケーション・デザイン・センター、電通総研、MC プランニング局次長 を経て 2010 年 10 月から現職。 主に情報通信関連分野について、ビジネス・オーディエンス・テクノロジー視点から研 究開発を行う。
※総務省 「放送を巡る諸課題に関する検討会」構成員 放送批評懇談会 企画事業委員会 委員
※書籍 「ネオ・デジタルネイティブの誕生~日本独自の進化を遂げるネット世代~」2010 年 3月(共著:ダイヤモンド社)/「情報メディア白書 2016」2016 年 2 月(共著:ダイヤモンド社)

インテージ社 MCA事業本部(Media,Communications & Analytics)クロスメディア情報開発部長 田中 宏昌 氏
1992年(株)電通リサーチ入社。一貫して、電通が実施・運営するシングルソースのオリジナル生活者総合調査を担当し、コミュニケーション・プランニングにおけるデータ活用に従事してきた。楽天株式会社を経て、2013年3月よりインテージへ。購買履歴とテレビとWebのメディア接触履歴を同一のパネルから収集する「i-SSP」を中心としたコミュニケーション領域のサービス開発を担当する。趣味は落語鑑賞。

日本テレビ 編成局 メディア・ラボ シニアクリエイター 土屋 敏男 氏
昭和31年9月30日静岡県静岡市生まれ(59歳)。
1979年3月一橋大学社会学部卒。同年4月日本テレビ放送網入社。主にバラエティー番組の演出・プロデューサーを担当。「進め!電波少年」ではTプロデューサー・T部長として出演し話題になる。
このほかの演出・プロデュース番組:「天才たけしの元気が出るテレビ」「とんねるずの生ダラ」「雷波少年」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!」「CS電波少年的放送局」「第2日本テレビ」「間寛平アースマラソン」「岡本太郎『明日の神話』修復プロジェクト」「NHK×日テレ60番勝負」など多数。

次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司
1982年にNHK入局。制作現場では主にドキュメンタリー番組の制作を担当。97年に放送文化研究所に異動。98年日米ジャーナリスト交換プログラムで、アメリカの放送デジタル化の動向を視察。2003年放送総局解説委員室解説委員兼任(専門分野はIT・デジタル)。09年編成局編成センターへ異動。大河などドラマのダイジェスト「5分でわかる~」を業界に先駆けて実施、他に各種番組のミニ動画をネット配信し、NHKのリーチ拡大を図る。12年にNHKスペシャル事務局へ移動し、放送前にミニ動画を配信して視聴率を上げる取組等を手掛けた。2014年独立、次世代メディア研究所代表・メディアアナリストとして活動。
ヤフー個人での執筆は、http://bylines.news.yahoo.co.jp/suzukiyuji/で参照可能。 

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