8/29(月)に、セミナー『有料放送の生き残り戦略2016』を開催致しました。
お陰様をもちまして、約60名の方にご参加いただくことができました。
参加者の皆様、またパネリストの方々及び会場設営等ご協力をいただきました皆様、ありがとうございました。

なお、9/27(火)には、セミナー『全録がテレビをこう変える』を開催致します。
ご希望の方は是非ご参加いただけますと幸いです。

9/27(火)開催セミナーの詳細はこちらをご参照ください。

 

(参考)8/29(月)に開催したセミナーの詳細情報は以下の通りです。

8/29(月)開催
次世代メディア研究所2016年セミナー 

有料放送の生き残り戦略2016

<開催日時>  2016年8月29日(月)午後3時~6時
 <会  場> インテージ秋葉原ビル・セミナールーム
(JR・地下鉄日比谷線秋葉原駅から徒歩3分・ 地下鉄銀座線末広町駅から4分)
 <パネリスト>
(予定)
衛星テレビ広告協議会(CAB-J)総務広報委員長(ジュピターテレコム) 須藤修司氏

㈱スカパーJSAT 有料多チャンネル部門カスタマー事業本部IP事業部長 国武慎也氏

㈱WOWOW経営戦略局経営企画部  鈴木 聡 氏

 <モデレーター> 次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司

 


<開催趣旨>

昨年から今年にかけて、SVOD事業者が次々と登場しています。また無料広告のライブ配信事業者も多くのユーザーを獲得しつつあります。さらに地上波テレビやBSデジタルの無料広告放送では、録画再生視聴する方が増え、生活者の映像作品を視聴する可処分時間の取り合いは、厳しさを増しています。こうした状況を前提にすると、有料放送事業者の経営環境は難しくなっていると言わざるを得ません。

そこでセミナーでは、有料放送事業に関わるお三方に、状況はどう厳しくなっているのか、それに対応すべく解約防止や新規加入獲得のためにどんな手立てがありうるのか、今後ますますIP網経由で映像コンテンツがやりとりされる状況にどう備えようとしているか等、有料放送の生き残りについて議論を深めたいと考えています。

<セミナーの概要>

【Ⅰ.各講師によるプレゼン】(80分)

衛星テレビ広告協議会(CAB-J)総務広報委員長(ジュピターテレコム) 須藤修司氏

テレビ産業界で起きている重大事象は、第一に主に地上波の「テレビ離れ」、第二にOTTの台頭とテレビ側の対抗施策がある。テレビは早い時期から,VODメディアを自社開発してきたし、AbemaTVなどは正にITと放送の融合事業といえよう。第三は“ペイテレビ普及の停滞”である。当然拡大を目指してきたはずだが、産業周辺も含めて楽観視しているものはいない。

CAB-Jではペイテレビの個人視聴状況を正確に把握すべく、ピープルメーター方式の機械式ペイテレビ接触率を2007年に導入。広告営業と編成目的でデータ活用をしている。この個人視聴実態をまずデータでお示ししたい。

米国ではペイテレビに対するCord cuttingが起きつつあるが、ペイテレビ普及率が低い日本においては、その起き方は多少異なってくるだろう。OTTは基本的に個人利用であり、世帯加入商品であるペイテレビとはズレがある。このズレはOTTの拡大を遅らせる効果があるかもしれないが、ペイテレビの編成・マーケティングが個人を補足できなければ世帯内個人から最終的に世帯加入を逃す危険性を孕んでもいる。

ペイテレビはイノベーションを起こせるのか、皆さんのご意見を伺いたい。

㈱スカパーJSAT 有料多チャンネル部門カスタマー事業本部IP事業部長 国武慎也氏

1996年から本年で放送開始以来、20周年となる当社スカパーJSATにおける有料多チャンネル事業沿革と現状、そして将来展望などを分かりやすくお伝えするとともに、2011年にスタートしたスカパー!オンデマンド事業の概要と特徴、そして本年夏から秋にかけて実施するリニューアル内容をご紹介。

プレゼンテーション後半においては、特に競争環境が激化している有料配信事業を展開する各社と、“有料多チャンネル放送のリーディングカンパニーのひとつ”である当社が目指す配信事業における目的や狙いの差などを分かりやすくご案内する予定。

㈱WOWOW経営戦略局経営企画部  鈴木 聡 氏

近年のWOWOWは、2014年のTBSとの共同制作番組MOZUから始まり、錦織選手の全米オープンテニス決勝進出、パッキャオVSメイウェザー戦、最近ではEURO2016とコンテンツで契約者数を大きく伸ばしてきた。単純に言うとコンテンツで獲得したお客様としっかり繋ぎ止め、いかに長く加入を継続してもらえるか、これを実行することでこれまで成長してきた。

これからデジタル時代には、HULUやNETFLIXに代表される手軽に楽しめるSVOD、AMAZONやYAHOOなどのなんでもある総合型サービスが台頭する中、映像サービスを中心とした会員制のビジネスはどうなるのか。これからのコンテンツ戦略、お客様とより深いつながりをどのように築き上げるのかを中心にお話しをする。

- 休憩 -(10分)

【Ⅱ.Q&A / 議論】(90分)

議論は以下の方向を予定!

*有料放送の加入者は、今後、増加?横這い?減少?
*生き残るジャンル・チャンネルは?苦戦必至のジャンル・チャンネルは?
*テレビ・PC・スマホ・タブレット!映像情報の消費でどんな端末が伸びるのか?
*地上波・有線・衛星!インフラの役割はどう変わっていくのか?
*有料放送というビジネスモデルは、どこに向かって進化するのか?
*ノンリニアとリニアの関係はどうなる?

<講師プロフィール>

衛星テレビ広告協議会(CAB-J)総務広報委員長(ジュピターテレコム) 須藤修司氏

1987年ビデオリサーチ入社。シングルソースデータを用いた消費行動とテレビ広告接触の関係等分析に従事営業、情報商品開発、国際業務等を経験。1999年ネットレイティング日本法人(現ニールセン)の起ち上げに参加し、インターネット行動(視聴率)調査の起ち上げとアナリスト業務。2004年ジュピタープログラミング入社。メディアリサーチ部署を立ち上げ、グループチャンネルのメディアリサーチに従事。2007年ジュピターテレコム合併後、ケーブルテレビ部門のリサーチ業務も統合。衛星放送協会内CSテレビ広告協議会(CAB-J)のメディアデータ委員長として、ピープルメーター型機械式ペイテレビ接触率導入に深く関わる。現CAB-J総務広報委員長。ESOMAR会員、日本マーケティング・リサーチ協会国際委員、大学院大学博士後期課程で研究にも従事。

㈱スカパーJSAT 有料多チャンネル部門カスタマー事業本部IP事業部長 国武慎也氏

1997年7月、日本デジタル放送サービス株式会社(現スカパーJSAT)入社。1999年~、欧州サッカー(セリエA、UCL等)を担当し、2002年日韓共催FIFAワールドカップにおける編成、制作チーフプロデューサーを務める。2008年~2013年、スカパー!における自主編成チャンネル(BS、CS)を主管する放送事業本部編成部長を務め、2014年~、スカパー!オンデマンド事業及び公式サイト等を主管するIP事業部長(現任)を務める。

㈱WOWOW経営戦略局経営企画部 鈴木 聡 氏

1996年WOWOW入社、技術局で送出設備の設計を担当し、2000年12月放送開始のBSデジタル放送の設備構築を実施。2001年よりマルチメディア局に異動、ホームページの運営、モバイルサイトの立ち上げ、デジタル広告などを担当。2008年より経営戦略局に配属。ハイビジョン3チャンネル化の免許申請や加入者向けのオンデマンドサービス「WOWOWメンバーズオンデマンド」や宣伝やCRM利用のために「WOWOW DMP」を立ち上げる。

次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司
1982年にNHK入局。制作現場では主にドキュメンタリー番組の制作を担当。97年に放送文化研究所に異動。98年日米ジャーナリスト交換プログラムで、アメリカの放送デジタル化の動向を視察。2003年放送総局解説委員室解説委員兼任(専門分野はIT・デジタル)。09年編成局編成センターへ異動。大河などドラマのダイジェスト「5分でわかる~」を業界に先駆けて実施、他に各種番組のミニ動画をネット配信し、NHKのリーチ拡大を図る。12年にNHKスペシャル事務局へ移動し、放送前にミニ動画を配信して視聴率を上げる取組等を手掛けた。2014年独立、次世代メディア研究所代表・メディアアナリストとして活動。
ヤフー個人での執筆は、http://bylines.news.yahoo.co.jp/suzukiyuji/で参照可能。 

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