5/20(金)に、セミナー『地域局の動画配信2016』を開催致しました。
お陰様をもちまして、約60名の方にご参加いただくことができました。
参加者の皆様、またパネリストの方々及び会場設営等ご協力をいただきました皆様、ありがとうございました。

なお、6/21(火)には、セミナー『タイムシフト時代のTVドラマの行方』を開催致します。
ご希望の方は是非ご参加いただけますと幸いです。

6/21(火)開催セミナーの詳細はこちらをご参照ください。

 

(参考)5/20(金)に開催したセミナーの詳細情報は以下の通りです。

5/20(金)開催
次世代メディア研究所2016年セミナー 

地域局の動画配信2016

<開催日時>  2016年5月20日(金)午後3時~6時
 <会  場> インテージ秋葉原ビル・セミナールーム
(JR・地下鉄日比谷線秋葉原駅から徒歩3分・ 地下鉄銀座線末広町駅から4分)
 <パネリスト> 讀売テレビ株式会社 編成局コンテンツビジネスセンター
インターネット事業部 兼 企画推進部 亀田年保氏名古屋テレビ株式会社 編成局メディアデザイン部長 濱千代治彦氏

HTB北海道テレビ株式会社 コンテンツ事業室 福嶋公司氏

ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー ビデオ広告営業責任者
株式会社GYAO取締役 兼 営業本部長 半田英智氏

 <モデレーター> 次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司


<開催趣旨>

地上波テレビのリーチは、この15年で15%ほど減少した。TVゲーム、レンタルビデオ、ネット、デジタル録画機等さまざまな要因があるが、テレビ番組のタイムシフト視聴は最大の要因になっている。こうした状況を受けて、民放キー局は14~15年にかけ、見逃し配信に乗り出すなどして対応策を打ち始めた。

いっぽう地域局も、自社制作の番組を起点に各種動画配信に挑戦し始めている。地域経済の疲弊が進み、キー局以上に厳しい環境にある地域局も少なくない。テレビ番組の価値をどう上げ、地域局としてどう生き残っていくのか。セミナーでは、在阪・在名・拠点局で積極的に動画配信に取り組む社にご登壇頂き、「番組の見逃し配信をどうマネタイズするのか」「テレビ局ならではの“放送外収入”増にはどんな妙手があるのか」などの課題を議論する。

<セミナーの概要>

【Ⅰ.4社によるプレゼン】(100分)

讀売テレビ株式会社 編成局コンテンツビジネスセンター
インターネット事業部 兼 企画推進部 亀田年保氏
『“ytvMyDo!”でYTVはどう変わるのか?
今年1月8日(金)配信を開始した、読売テレビの見逃し配信サービス「ytvMyDo!(わいてぃーびーまいど)」 は、「名探偵コナン」「逆転裁判」「木曜ドラマ:ドクターカー」「秘密のケンミンSHOW」「そこまで言って委員会NP」ほか約15番組を配信しています。今回は、「ytvMyDo!」の概要、サービスを開始した経緯。スタートするにあたって準備したこと、権利処理の対応等についてプレゼンいたします。また、地上波に先駆けHuluで先行配信したドラマ「ニーチェ先生」の概要についても触れます。

名古屋テレビ株式会社 編成局メディアデザイン部長 濱千代治彦氏
『め~てれ 動画配信の試み~ソーシャル、次世代との連携~
様々な調査で「テレビ離れ」が叫ばれ、さらに昨年は動画元年と言われ、様々なサービスが始まった中、メ~テレがローカル局発で、ソーシャルや次世代サービスと連携し実施した動画配信の取り組みをご紹介します。
・自社制作の音楽番組のLINE LIVEでの配信「メ~テレBOMBER-E チームしゃちほこ SP LIVE」3月3日(木)夜7時30分からLINE LIVEアカウントを利用し配信した取り組み。
・名古屋発男性アイドルBOYS AND MENによるAVOD展開「ボイメンのお!蔵出し!!」2015年10月からサービスを開始した東海エリア出身のアイドルによる動画コンテツン展開。
・ハイブリッドキャストを利用した4K映像の配信 3月27日(日)に番組「どうぶつ劇場」で行ったハイブリッドキャストによる4K映像配信実験。
いずれも、新しい企画として端緒についたばかりですが、ローカル局としてどのように動画展開に取組んでいくべきなのか、事例をまじえてご紹介できればと思います。

HTB北海道テレビ株式会社 コンテンツ事業室 福嶋公司氏
『コンテンツ力があれば、ローカル局でも成功は可能!
HTB北海道テレビでは、インターネットでの番組配信やテレビ向けのVOD(ビデオオンデマンド)配信など、ローカル局としては早い時期から放送以外の伝達手段で視聴者への番組提供を行ってきたが、全国レベルで多くのファンを獲得できた「水曜どうでしょう」のコンテンツ力のおかげであった。現在、自社運営による動画配信サービス「HTB 北海道onデマンド」を運営しているが、スマートフォンやタブレット端末など、時代に即したデバイスで全国に番組を提供できる環境や、自らが発信したいと望むコンテンツを自由に配信できることの意味は、ローカル局にとって大きいと考えている。日本全国の視聴者を自局のファン、北海道のファンに。そんな“地域のファン”が集う広場作りを目指して、ローカル局にしかできないオンデマンドサービスを模索している。

ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー ビデオ広告営業責任者
株式会社GYAO取締役 兼 営業本部長 半田英智氏
『広がり深まる地域局との動画配信
テレビ局の番組配信は、2014年1月よりキー局の見逃しサービスの取り組みを皮切りに、今や地方局など40局以上の番組をGYAO!を通じて全国へ配信するようになっている。地方局の番組をYahoo! JAPANで紹介することで、GYAO!での配信の視聴数は飛躍的に伸びる。こうした数々の成功事例をお伝えします。さらに近年では、地方局と一緒に番組制作に取り組む方向になっています。こうした成功例を踏まえて、2016年度は地域放送局と協業を更に深めていく方針です。「1、地方局との見逃し配信の在り方」と「2、地方局との共同番組制作などの方向性や可能性」についてお伝えします。

- 休憩 -(10分)

【Ⅱ.Q&A / 議論】(70分)
議論は以下の方向を予定!
※地域局の現状と将来をどう考えるか?
※動画配信は、経営的にどの程度プラスになるのか?
※より合理的な動画配信はどんな方向か?
※録画再生との関係をどう見るか?

<講師プロフィール>

讀売テレビ株式会社 編成局コンテンツビジネスセンター
インターネット事業部 兼 企画推進部 亀田年保氏
1992年読売テレビ入社。大阪本社・営業局に配属となり、1999年まで営業外勤として従事。その後、スポーツ局へ異動。野球・ゴルフ・ボクシング等の中継、ゴルフトーナメント・大相撲トーナメント等の事業プロデューサーを経験。2007年、コンテンツビジネス部門へ異動すると同時に東京支社へ転勤。動画配信担当として、アニメを「Yahoo!動画」ほか他社配信事業者へ提供。2009年1月にはドラマの見逃し配信を実施。その後、海外、国内の番組販売を経、現在「ytvMyDo!」を担当。また、1月から地上波に先駆けHuluで先行配信したドラマ「ニーチェ先生」をプロデュース。

名古屋テレビ株式会社 編成局メディアデザイン部長 濱千代治彦氏
1990年に名古屋テレビ放送株式会社(メ~テレ)入社。企画部を皮切りに、制作部、東京編成部、業務部、営業部、編成部、東京制作部などを異動し、2014年7月より編成局メディアデザイン部に赴任。サイト、データ放送、ハイブリッドキャストのコンテンツ制作や運営、技術、ソーシャルメディアなどメディアコンテンツの管理、運営、次世代サービスの調査などを担当する。

HTB北海道テレビ株式会社 コンテンツ事業室 福嶋公司氏
1990年に筑波大学第三学群情報学類 卒~(株)東北新社 CM本部 入社。1995年10月にHTB北海道テレビ放送(株)に入社、報道制作局 制作部勤務。その後、総務局情報システム部、メディア企画センター、編成・企画センター ライツ・アーカイブG、編成戦略センターのソフト事業グループ、編成グループ、広報グループ、編成戦略局の広報部、コンテンツ事業部、編成局のコンテンツ事業部を経て、現在はコンテンツ事業室。

ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー ビデオ広告営業責任者
株式会社GYAO取締役 兼 営業本部長 半田英智氏
2000年株式会社USEN入社。2001年より光ファイバーブロードバンド事業に従事し、全国各地の統括支店長を歴任した後の2006年に動画配信事業のGyaO事業本部へ異動。2009年、株式会社USENのGyaO事業がヤフー株式会社への売却に伴い、ヤフーグループにおける新生GyaO!にて引き続き動画広告事業に携わり、2012年に株式会社GyaO(現 株式会社GYAO)取締役に就任(~現任)。2014年よりヤフー株式会社としての本格的ビデオ広告事業立ち上げに伴いヤフー株式会社マーケティングソリューションカンパニーにてビデオ広告営業責任者を兼務。約10年に渡り動画広告事業に従事している。

次世代メディア研究所 代表 鈴木祐司
1982年にNHK入局。制作現場では主にドキュメンタリー番組の制作を担当。97年に放送文化研究所に異動。98年日米ジャーナリスト交換プログラムで、アメリカの放送デジタル化の動向を視察。2003年放送総局解説委員室解説委員兼任(専門分野はIT・デジタル)。09年編成局編成センターへ異動。大河などドラマのダイジェスト「5分でわかる~」を業界に先駆けて実施、他に各種番組のミニ動画をネット配信し、NHKのリーチ拡大を図る。12年にNHKスペシャル事務局へ移動し、放送前にミニ動画を配信して視聴率を上げる取組等を手掛けた。2014年独立、次世代メディア研究所代表・メディアアナリストとして活動。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

©2014次世代メディア研究所